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今、ご覧頂いているこの'エレエレウアラニ'は、1889年、ミュージアム開館当初の展示リスト第一号でした。

ハワイ語の〝カヒリ〟とは、鳥の羽をまとめ、ポールに沿って縛り付けたものです。カヒリを完成させるには膨大な時間と技術、そして貴重な材料が必要であることから、〝王族のシンボル〟とされてきました。バニース・パウアヒ・ビショップが所有していたこのカヒリは、ハワイ王族から受け継がれ、〝天の黒い雨〟エレエレウアラニと名づけられています。

カヒリは、高貴な位の人物が移動する際、民衆にその存在を知らせるために使われました。カヒリは王族と同様、敬意をもって取り扱われました。

カヒリに用いられている羽のほとんどが、〝オーオー〟という、現在では、絶滅した固有種の鳥の羽から作られています。黒い体に黄色のわき羽のあるオーオーは、かつてハワイ諸島で何種類も生息していたといいます。

このカヒリは、ルース・ケエリコラニ王女、エマ王妃、バニース・パウアヒ・ビショップ王女から寄贈され、ビショップ・ミュージアムの中でも重要な文化的コレクションの一つです。