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カオロハカ

ハワイの文化は、さまざまなシンボルを用いて、各々の地位を示しました。

羽のマントの〝アフウラ″、 編み込みのヘルメット〝マヒオレ″、 彫刻が施された象牙のネックレス、〝レイニホ パラオア″ 羽のレイ、〝レイ フル″、 そしてこの〝カヒリ″がその代表的なものです。

 

カヒリは酋長の存在を 表すものとして使われ、特別な出来事や人物への敬意を示す「象徴」として伝統的に用いられてきました。

 

カヒリは一般的に、鳥の羽を束にし、それらを小枝にまとめ、柄の部分に結わえつけて作られますが、このカヒリには、ハワイで最も珍重されている赤い羽をもった〝イイヴィ〟と、黄色い羽の〝オーオー〟が使われました。 また、柄の部分には亀の甲羅と象牙が交互に用いられ、 精巧に装飾されています。

これらをみてもわかるように、このカヒリは非常に特別なものといえるでしょう。  さらには、『カオロハカ』という名前がこのカヒリには付けられており、 1917年のリリウオカラニ女王、そして、1922年のクヒオ王子の葬儀にも使われました。

このカヒリとともに、リリウオカラ二女王は多くの所持品をビショップミュージアムに遺贈しています。