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これは、クーカイリモクのイメージを羽でかたどったもので、イイヴィとオーオーと呼ばれる鳥の羽に、イエイエという蔓を寄り合わせた上にオロナのネットをかぶせて作られています。真珠貝の目を押さえるために、黒の木製の釘が使われ、口元には94本の犬の歯が使われています。

クーカイリモクは、『島を強奪する者』あるいは『島を捕らえる者』という意味を持ちます。カメハメハにとって重要な〝軍神・戦いの神〟であり、古代ハワイの酋長アリイらが権力を手にするためにも重要な存在であったとされます。カメハメハは、戦いに勝つために、厳格なまでに祈り、儀式においては生け贄を捧げるなどしました。こうした行為が、戦いに勝利をもたらすクーカイリモクの祝福を受けたといいます。 伝説によれば、クーカイリモクは戦場へと運ばれた際、激しい戦闘の中、雄叫びをあげたと言われます。

このクーカイリモクは、名だたるアリイ、リロア、ウミなど、古代ハワイの酋長ら権力者を、その頂点へと導き、その縁者からカメハメハへは譲り受けたといいます。1819年、アイカプと呼ばれる古代宗教が崩壊したとき、ハワイが混乱に陥りました。クーカイリモクは、この時、 ハワイ島コナにある洞窟に隠されたとされています