カメハメハ大王の時代に生きた カピへは、次のような予言を遺しました。
〝上からおりてくるものがあれば、
下から立ち上がるものがある
島は統一され、
その壁は倒れることはない―〟
これは社会や政治の混乱の末に、ハワイ王国が崩壊することを予言したともいえるでしょう。 しかし、ハワイアンは、ハワイ王国転覆やアメリカによる併合といった出来事に見舞われても屈することなく、より一層、強く深く結束しあい、現代もなお、その存在を知らしめています。
2005年、アーティストであるメレアンナ・アルイ・マイヤーの呼びかけの下、20人を超えるハワイアンの子供たちとアーティストたちが、カピヘの予言を表現しようと集まりました。 彼らは次の世代への希望と夢を重ねながら、10週間をかけて、今、ご覧頂いている40枚の壁画を完成させました。