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ハワイの火山噴火は、 昔からの観光スポットで、その人気の歴史は1800年代半ばまでさかのぼります。

マウナロアやキラウエアの溶岩流の様子を人々はこぞって科学論文や旅行雑誌などに掲載しました。 この火山の光景は、世界中の芸術家たちも魅了したのです。 その中の一人、チャールズ・ファーネス は1878年、火山の噴火を見ようとボストンからやってきました。 ファーネスが描いた多くの絵画は、ビショップ・ミュージアムの初代代表であったウイリアム・ブリッグハム博士によって購入されました。

ハワイの火山が世界中で有名になっていく一方で、ハワイの人々にとっては、火山は常に畏怖の対象でした。  キラウエア火山のハレマウマウはハワイの火の女神〝ペレ〟が宿るとされています。  ハワイ語で「カ ワヒネ アイ ホヌア」、〝大地を飲み込む女性〟といわれるペレは、島の運命を左右する力をもち、大地を創造するか、破壊するかはすべて彼女に委ねられていたのです。  

ファーネスの絵には この移り気な女神を見つめるハワイの人々が描かれています。

この場面は1881年のものですが、噴火活動は女神・ペレの顕在ぶりを象徴するかのように、今日も続いています。 そして、今でも火山の女神とその力は人々の間で信じられ、おそれ敬われているのです